蛇足:1$=60円時代のモノづくり

ドルは安くなる。何となくだかそう感じている。これまでの為替レートを続けるためにサブプライム他のローンという形で米の国が自転車を漕いでいて回し続けたのに対して、それが泡となったのだから、強制的に$の価値は下がっていくのだろう。そういう意味で見ると、下の「プラザ合意」っていうのは、ある種の金融破綻だったのだろう。$円関係を無理から変える事によって「破綻」という形にはならなかったが、それでも非道い影響を日本が受けたのは確かな事である。
同じ観点からすると今回の円高って言うのもあまり中途半端なところで終わらずに結構進行するのでは無いかと感じている。それが米の国のハードランディングに対する救命装置として働くかどうかは疑問だが、使える装置は使ってしまえという事でそれなりの所まで円高は進むのでは無かろうか。
物作りとしてやっていくのであれば、誰でも作れるモノを自分なりの安さ勝負で作るのか、他所の国では考えつかない様な変態的なものつくりを攻めていくかしか方法は無いのだろうか。余り変態化すると、ちょっとした状況の変化ですぐにひからびてしまうから注意しないと行けないが、他所の国の人と一緒という事にすると、今より給料半分でも回らないのだろうなあ。