RPGをしよう

日本企業は「社内公用語=英語」しないともう世界で生き残れない - My Life After MIT Sloan等を読んでいて思ったこと。ま、元は楽天の話では有るんだけれども。
言葉を使って何するの?っていうところがあまりなくて、他所の国の人とでも英語なら会話できるからコレで日本企業勝つる!!的な流れになっているようにしか見えないんだけれども、英語を話せたとしても日本人は日本人でしかないんだよなあ。だから交渉してみたり、何かを要求してみたり、依頼しなきゃ行けない事に関して依頼をかけてみたりとか言うのが英語を使えば神様みたいに出来るようになるか、っていうと全くそんなことは無くて、英語でもそうですね、検討しておきます、って言う事になるのが関の山ナンじゃ無いだろうか。
ソ連がぶっ壊れたときにC ISだかの連中が、ロシア本体の求めていることが良く分からんっていってけんかしていたときに、会議の席で各々の立ち位置を変えて交渉をし直してみようとか言う話が有ったとか言う事を何処かで読んだことがある。ま、ホントの会議でそんな事が出来るはずも無いだろうからなんかのシミュレーション時なんだろうけど。で、ロシアの立場に立って外から見えるロシアのカードを持って交渉の場に立つと確かにロシアが言ってくるような話し方になるっていう結果が出たらしい。それはまあ、普通のことなのかも知れないけれど、日本の交渉ってそういうところ下手くそナンじゃ無いかなと思う事がある。自分の立ち位置も良く分かっておらず、相手の要求することも理解していないから何も決まらない様な会議を延々とやったりお花畑のような結論が出る会議をへらへら笑いながらやったりする。俎上に上げられるデータの精度もアルだろうけど、相手の持ち札と自分の勝利条件、相手のゴール地点を見据えて、場に出せるモノを吟味して喋る訓練をしていかないと、言葉を英語化したからって、交渉力が上がったり、コミュニケーションがスムーズになったりするわけは無い。
そういう所を鍛える意味で色々なロールをプレイしてみると良いのでは無いかと思う。その際相手が持っている札は何かをよく考えることで、その先に何が待っているかも予測が立てられる様になり、話している席でうろたえて「検討しておきます」なんて口走る事も無くなるんじゃ無いだろうかと思う。ま、ソレもかなり楽観的な話なのかも知れないけれどね。要は道具の種類を増やすだけの話なので、使う人間のセンスって言うモノはそれでも良く分からないママ、残っているのだから。