お金の錬金術が無くならない理由

他にやることが無いのに、拡大しなくてはならないから。拡大しなくてはという意味ではモノ作っているか、どうかっていうことは余り関係なく、それが必要無いものは、一次産業くらいのモノでは無いか。農業や牧畜、漁業の産品というモノは食べられてしまえば文字通り無くなる訳だが、程度の差こそあれ二次産業のモノはすぐに無くなったりしない。そういうモノを「拡大」して売っていく事が「経済」を支えている事になる。だけれども最近ではそれでも「ヤルこと」が足りなくて、お金を生み出す事をするようになった。それが可能になったのは「お金=金」という兌換なモノだった存在を誰も保証しなくなり「信用」っていう相対的なモノに変えてしまったからだ。そのために、お金は米や麦などと同じように「信用」の度合いによって、乱高下する存在に成り下がった。
まあ、だからといって兌換紙幣に戻すなんてことは出来ない相談なのだろうけれど、どんなかたちであれお金が相対的なモノで有る限りそのちょっとした差分を利用して「儲け」を産むっていう商売は無くならないだろうし、それが出来る以上大きさの多寡はあるにせよ何年かに一度は、膨れあがった虚の資産を調整する局面って言うモノが周期的に現れるのだろう。ずっと寸づまりになるか、好き勝手なスピードで走り回って大けがをするかの違いでしか無いのだろうな。