絵を見てきた

三鷹市美術ギャラリー【「あるサラリーマン・コレクションの軌跡〜戦後日本美術の場所〜」展】初めて絵を意識的に見に行ったのはたぶんここからだと思う。中高生の頃にも博物館、美術館のたぐいには足を運んだ覚えは有るが、絵を見ようと意識して行ったのはここが最初だと思う。
行ったときは圧倒された。2/3程度回ったところではきそうになりめまいがしたのを覚えている。そんな感じで一つ一つの作品を見ていた。多分ここが自覚的に行く最初のところで本当に良かったんだと思う。一つ一つの作品が身近な世代のモノだったせいか、あまり悩みも無く受け入れられたんだと思う。
この展覧会に関しては、梅田さんの今はプライベートモードにされている(まだ残っているかどうか知らないが)はてなblogで知ったのだが、観に行って本当に良かったと思う。人が一つのことに打ち込む時にどれだけの労力を払っているかということをとてもよく理解させてくれた展覧会だった。これは自分の感じ方だけなのかもしれないが、理解するということは、時代性というモノが密接に絡んできていると感じる。上の展覧会の後いくつかの絵の展示を見に行ったが、どうも時代地域が遠いモノに関しては、感じ方がずいぶん違うのである。特に1900年代付近や以前のものとなると眺めているだけではてなマークが頭にまず浮かんでくるのである。多分これは自分が自然だと感じていることに関して、相手が醸し出しているモノとの差分が生じているせいだと考えている。
何時の時代にもすばらしいと思える才能はそれなりの数で存在しているモノと思われる。だけれども、時代を経て、その才能が伝わるのは今の時代の匂ひなど感じさせぬ、突然変異なものがそのように残るのかもしれない。これはすごいと感じても大きな時代の流れでは、ああこれの亜流だったのねで流されるモノも有るのでは無いだろうか。
上記の展覧会の絵を見て、これはすごいと感じたどこにでもいるおじさんの感想でした。