Jobsにはブレがない

MacWorld Expo 2008の真打ちはApple TVだった:Kenn's Clairvoyance - CNET Japan経由でhttp://blog.bulknews.net/mt/archives/002224.htmlを読んだときに思い出したのがhttp://japan.cnet.com/blog/102167/2004/01/14/entry_post_107/ここ。
思い出したときは、よく似た話を聞いたことが有るなあ、と思っていたが探し出して眺めていたら、驚くほど方向性がぶれていないことに思い至り驚いた。

音楽と映画は違う

音楽と映画の違いについても彼の説明は明解である。音楽と映画は違うのだと。

その理由は3つ。

第1に、ファイルが100倍でかい。

これは皮肉であるが、ブロードバンド後進国の米国では未来永劫、映画のハイクオリティ・バージョンをダウンロードできない。しかも4年後の「high-definition DVDs」になったらなおさらダウンロードなんかできない。

そして第2に、映画のDVDは、CDと違って、1曲1曲に分けることが出来ない。映画はまるごと全部ほしい。CDはそうじゃない。

第3に、音楽はもともとCDを買うというビジネスモデルしか存在していなかったけれど、映画のチャネルは、映画館、DVD、DVDレンタル、ペイ・パー・ビュー、ケーブルテレビ、テレビともう既に多様で複雑である。

今、Appleは映像のレンタルを開始する。その結果がどのように出るのだろう。
日本での動きがものすごく鈍そうなのがしゃくにさわるが、Appleの気味の良い戦略に気づけたことは楽しい驚きであった。