秒速5センチメートル

心が痛くなったのはこちらのせいでは無かったようです。
先週のエントリで救われない映画と表現していたのはこれの事ですが、再度見直して考えを改めました。この映画はとても美しく人を描いている、観る人に力をくれる物語であると言えます。また、大人になってしまった人間に対してはその昔持っていたむき出しの感性を思い出させる作用があるように感じました。最後の流れは切ないものがありますが、貴樹のラストの表情を見れば彼が救われていないかどうかというのは自明だと思われました。
しかし、彼女からのメール文章からすると、つくづく♂の夢というものに対して女性が入る余地というのは無いのかなあと思わされました。