カラシニコフ自伝

カラシニコフ自伝 世界一有名な銃を創った男 (朝日新書 106)

カラシニコフ自伝 世界一有名な銃を創った男 (朝日新書 106)

これを読んでいて、あの国が共産主義なんかをやっていてどうして今も活力が有るのかその一端が判ったような気がする。色々な人がいるのだろうが、あの国は基本的に真面目で実直な人を生み出す土壌が備わっているのだと思われる。今回の自伝ネタとなっているカラシニコフという人はその典型だと感じた。根っからの共産主義者だという言葉が最期の方に出てくるのが不思議な位実直でしかし読ませる話を紡ぎ出せる才能の持ち主であった。彼の目から見た各時代の統治者と、軍のえらいさんに関する描写がとても面白かった。